どうも、りあるです。ついに本命の育成ライトが発売されましたね!
今回は、HasuDesign(はるデザイン)ブランドの植物育成用LEDパネルライト「GL-BOARD 5000」をご紹介したいと思います。
はるデザインブランドといえば、過去にもレビューしてきたGL-AやGL-X、そしてHASU38 Spec9が有名ですよね。
スポット型の育成ライトしかラインナップがなかった、そのはるデザインブランドから、今回満を持してパネルライトが販売されたということで、一体どういった製品なのか、詳しく見ていきたいと思います。
分かりやすいように、同じ消費電力のJPPさんのHeliosGreenLED PRO(ヘリオスグリーンLEDプロ)、Helios Green LED PRO Booster(ブースター)、BARRELさんのROKI-350も一緒に比較しながらレビューしてきたいと思います。
ちょっと先に少しだけフライングしちゃうと、この「GL-BOARD 5000」は僕が欲しかったものが全部入っていて、しかも他の2つの製品の半額以下で購入できる育成ライトなので、パネルライトをお探しの方は是非今回のレビューを参考にしてみてください。
それでは、早速いってみましょう!
製品名
まずはあらためて製品名ですが「GL-BOARD(ジーエルボード) 5000」といいます。はるデザインブランド製品の「GL」のDNAを踏襲した、はるデザイン初の育成パネルライトです。
同梱物
- 植物育成用LEDパネルライト「GL-BOARD 5000」本体
- フック付きワイヤーx2セット
- フック付きリフト(ロープ)x2セット
- カラビナx4 ※フック付きワイヤーのフックをカラビナに交換可能
- ユーザーマニュアル(説明書)
外観、デザイン、見た目の第一印象
本体の見た目ですが、パネルの上面部分はマットブラックで、かなり高級感があるの、分かりますかね。
触った感じの質感も凄くいいです。
製品名や会社名の印字もありますね。PSEマークもあります。
ご覧のようにワイヤーでぶら下げる穴も4箇所あるんですが、他社のパネルライトと違って、角に穴が空いておらず、少し内側に空いているんですよね。
さらに今まで見たこと無いオシャレな空き方になっているんですよね。あとで実際にワイヤーを取り付けてみたいと思います。
ちなみに、フック付きのワイヤーは2本、フック付きのロープも2本、同梱されております。
さらにカラビナも4本ついていますね。高さ調整はロープでできそうですね。
あとこちらにはLEDドライバがありますね。LEDドライバはパネルと一体でくっついていますね。LEDドライバ部分も色がマットブラックで統一されているので、かなりかっこいいですね。
本体の電源は、こちらのノブを使う感じですね。
調光機能も4段階設定できるようになっていて、実際に回してみるとカチカチしっかり回る感じですね。こういった物理スイッチだと、通電するだけで点灯するので、スイッチボットなどのタイマーで管理できるので有り難いですね。調光の目盛りの%表示も見やすいですね。調光した明るさはどんな感じになるか、あとで実際に試してみたいと思います。
ここにはLEDパネルを取り付けるためのシルバーのボルトが飛び出していますね。
全部で6箇所ついております。
ひっくり返して、LED側も見てみたいと思います。
中央には製品名が印字されていて、LEDもたくさん並んでいますね。後で点灯してどんな感じか見てみたいと思います。
このシルバーの部分は先程のボルトの部分ですね。
この白い部分はLEDドライバを固定している部分ですね。
ゴムで蓋がされていますが、取り外すとネジが見えますね。
全体的なデザインは凄くいいので、所有欲を満たしてくれると思います。
スペック
次にスペックを見ていきたいと思います。比較しやすいように、ヘリオスグリーンLEDプロとROKI-350と一緒に、ポイントを絞って順番に見ていきたいと思います。表の左からヘリオス、ROKI、そしてGL-BOARDになります。赤字の部分は、GL-BOARDの特徴を分かりやすくしております。
サイズ
まずはGL-BOARDの本体サイズは縦29.4cm、横27cmの長方形になります。
LEDドライバーの上端から白いゴムの下端(接地面)までの高さが4.5cmになっております。
LEDドライバー部分は縦約6cm、横約24.5cm。
高さ約3.5cmになります。
ヘリオスとROKI-350は、明らかに長方形なんですが、GL-BOARDは正方形に近い感じですね。
ちなみに先日レビューしたBRIMさんのパネルライトは、30cm x 30cmの正方形タイプで、GL-BOARDの方がコンパクトですね。
消費電力
消費電力は最大で100ワットになります。調光機能があるので、消費電力は変わってきますね。
参考までに、調光レベル毎の消費電力と電気代をまとめてみたのでチェックしてみてください。調光レベルと消費電力は同じ数値になっていますね。LEDドライバの上昇温度もチェックしてみてください。
あとこのGL-BOARDは物理スイッチになっているので、タイマーで電源管理を自動化したい方はこちらの2種類のプログラムタイマーがおすすめです。
育成ライトや扇風機などを個別にタイマー管理したい場合は、こちらの「Meross スマート電源タップ」を利用すればコンセント毎に点灯時間を設定可能です。アクアリウムで利用するときにも重宝すると思います。USBもタイマー管理できますが、USBの場合は個別にタイマー管理できないのでご注意ください。
スペクトル
波長は太陽光の波長を意識したフルスペクトルとなっております。参考までにこちらが波長のグラフになります。波長が気になる方はチェックしてみてください。
LEDの数/IR(赤外線)とUV(紫外線)
LEDは全部で252個付いています。ヘリオスとROKIと比較しても多いのがわかりますね。
参考までにこちらが搭載されているLEDの内訳になります。この表からも分かるように、GL-BOARDには赤外線(IR)と紫外線(UV)のLEDが搭載されています。
ちなみに赤外線の植物への効果としては、害虫や病気に対する耐性が向上すると言われていて、紫外線は、植物の形態や発育の変化を引き起こす効果がある、と言われています。太陽の光にはどちらも含まれているので、本来であれば植物は外が好きだと思うので、室内で少しでも健康的に育てたいときに有り難いですよね。
防水レベル
防水レベルはIP65となっていて、LEDパネルの表面も防水コーティングされていますね。またLEDドライバとパネルの間に配線コードがないことによって、耐水性も向上しております。
重量
重量は、ワイヤーなどを除いたパネル本体とLEDドライバやコード部分を含めて1.6kgになります。実際に持ってみると、LEDドライバと一体型なので結構ずっしりして重厚感がありますね。
ちなみに、ヘリオスとROKI350はLEDドライバが外付けですが、全体の重さだとGL-BOARDが一番軽いですね。
LEDチップ
GL-BOARDに搭載されているLEDは、Samsung製の高性能なLED「LM301H」になります。この「LM301H」は「LM301B」の上位モデルで、Samsungが園芸に特化して作ったLEDになります。世界中で評価されているLEDなので、このチップを使っているだけでもかなりおすすめですね。
調光機能
調光は無段階ではなく4段階固定ですね。
照度/PPFD
照度についてはメーカーから公開されておりませんが、PPFD値についてはPPFDマップが公開されています。高さ25.4cm、38.1cmから照射したときのPPFDマップが↑の図になります。高さ約38.1cm直下だと525になります。この525はGL-Xの広角レンズ(XL80)を利用したときの高さ40cmからのPPFDと近い値になっているので、このGL-BOARDはGL-Xの超広角な育成ライトとも言えますよね。
また高さ25.4cm直下だと1211なので、この値もHASU38 Spec9の高さ40cmからの1320に近づきます。なので、HASU38の超広角育成ライトのように利用することも可能です。
色温度
色温度は、パネル全体として4600K(ケルビン)レベルとなっております。6000ケルビンのような昼白色よりもややオレンジ系になっているようです。こちらも後ほど、実際に点灯してどんな感じか、見てみたいと思います。
演色評価数
演色評価数Raは90となっております。演色評価数は太陽で照らした物体の見え方を100としたときにどのくらいの演色性になるか示したものなんですが、鑑賞目的であれば90以上は欲しいので、この辺りは問題ないですね。
定格寿命
定格寿命は3.6万時間となっています。
仮に一日8時間使った場合は12年は使える計算になります。
保証期間
あと保証期間は1年あるので、安心ですね。
その他
その他に補足として、LEDパネル同士をケーブルで連結して増設するようなデイジーチェーンには非対応となっております。
価格
あとはこのGL-BOARD 5000は価格が11,865円(2024/1/30現在)で、ヘリオスやROKIと比較してもかなり安くなっているんですよね。デザインも良くてLM301HのLEDを使っていて、さらに調光機能付きでこの価格は、企業努力を強く感じます。僕のように室内育成メインだと、本当にメーカーさんには感謝しかないですね。
設置方法
次に設置方法についてです。設置方法は大きく2種類あります。一つは、スチールラックやメタルラックに直接置く方法ですね。
LED側のドライバを取り付ける白い飛び出した部分が、しっかりラックの網目に入るので、ワイヤーなどを使わずに気軽に設置したい方におすすめですね。
それに、横のサイズが27cmなので、僕のようにスチールラックの横幅が60cmだと
ちょうど2つ並べて設置できるサイズ感になっております。
もうひとつは、付属のワイヤーやロープを使う方法ですね。
ロープは天井などの高い場所からぶら下げて利用するときにおすすめです。
実際にワイヤーを取り付けてみたいと思うんですが、ちょっと感動だったのが、このよくあるタイプのフックをこちらのカラビナに交換できると書いてあるんですよね。
こういったフックはパネル本体に傷がついたり、取り付けるのがすごく大変だったり、
あとは取り付けるときに強くフックを押し込んだら、この部分がガバガバになって戻らなくてストレスになるんですよね。
でもこのカラビナは、このパネルの穴にスーッと入って、こんな感じでしっかり取り付けできるんですよね。この穴のデザイン、めちゃくちゃ凄くないですか?
あと非公式ですが、僕の場合はルミナスのラックを使っているんですが、棚の高さの間隔が30cmくらいしかないんですよね。なのでこれだとワイヤーやロープは使えない高さなんですよね。
かといって棚の上にライトを載せてしまうとその部分に植物が置けなくなってしまうので悩ましいんですよね。
なので僕の場合はこういったS字のカラビナを別途購入して、パネルに取り付けて連結させて高さ調整しております。
このカラビナはこのGL-BOARDにも、もちろんこんな感じでジャストで入るので、
気になった方は、是非参考にしてみてください。
実際に点灯
さて次は、実際に点灯してどんな感じになるか見ていきたいと思います。実際にパネルをぶら下げてみるとこんな感じですね。
まずはGL-BOARDを高さ30cmから点灯したときの調光100%の照射範囲はこんな感じになります。かなり広範囲が明るくなっていて、これならたくさんの植物に光を照射できそうですよね。
植物の見た目もこんな感じで自然な色味で綺麗に見えますね。
次にROKI-350を調光100%で同じ高さから照射するとこんな見え方になります。
次にヘリオスのレンズなしで調光100%で同じ高さから照射するとこんな感じになります。
そしてヘリオスのBoosterパネルだとこんな感じになります。
並べて比較してみると、こんな感じですね。ちょっと分かりにくいかもしれませんが、色温度(ケルビン)はGL-BOARD5000が一番暖色よりですね。
調光
次にGL-BOARDの調光4パターンの明るさを確認してみたいと思います。高さ30cmから、まずは調光割合を100%にした状態がこちらです。
ここが75%
ここが50%
これが25%になります。
やはり調光機能があると育成環境に合わせて明るさを調整できて便利ですよね。調光機能がないと設置する高さを調整するしかないので、調光機能はやはり助かりますね。
PPFD/照度
さて次はPPFDと照度を計測してみます。高さ30cmから調光100%で照射した値をマップにしてみたのがこちらになります。やはりパネル型はかなり広範囲に照射できますね!
参考までに、調光割合毎の直下の照度とPPFDはご覧のようになっているので参考にしてみてください。
熱問題
次に、本体がどのくらい熱くなるか、実際に調光100%で1時間くらい点灯してみたんですが、LEDドライバー部分とパネル上面を触ってみると、結構熱くなっていました。なので、もしペットやお子さんがいる場合は、必ず手が届かない高さで利用するようにしてください。ちなみに熱くなるから悪いライトというわけではなく、逆にうるさくなる冷却ファンを付けずに、できるだけ軽量化やコスト削減をしている中で、熱を最大限に頑張って放熱している影響なので、その辺りは誤った理解をしないようにお願いいたします。
音問題
それと、点灯中の音についてですが、特にノイズなどはないので、在宅のリモートワークや家族がいる場合でも安心して利用できると思います。
所感
GL-BOARDはデザインもよくて高級感もあって、Samsung製の高性能なLEDも搭載していて、さらに調光機能もついているのに約1万円で購入できる超魅力的な育成ライトになっております。
性能が低ければ値段が安くなる、性能高くなれば値段が高くなる、は辺り前なんですが、このGL-BOARDはお値段以上のコスパ最高のパネルライトなので、個人的にかなりおすすめの製品です。
とくに消費電力100Wはちょうどいいバランスのライトなので、アロイドやビカクシダなどの熱帯植物、アガベや塊根などの多肉植物、それに実生苗にも使える超万能タイプになります。車で例えるなら、スポーツカーや大型SUVまでは必要ないけど、コンパクトカーや軽四だと物足りないしなー、という方にすごくおすすめです。
正直、GL-XやHASU38のスポット型の育成ライト2個分の費用でパネルが買えてしまうので、設置環境があればGL-BOARDをおすすめします。それに育成している植物が多いとスポットライトを何個も購入してすごく出費になるんですが、これならお財布にも優しいですよね。
そして一般的に植物育成ライトは調光機能がないものが多いので、植物との距離を物理的に確保する必要があるので正直面倒なんですよね。
でもこのGL-BOARDは調光機能がついているので、これなら葉焼けの心配も減って、さらに電気代も節約できます。
残念だった点
ひとつだけ個人的に残念な点を上げるとしたら、色温度がもう少し白系だったら嬉しかったなという感じですかね。今後、GL-BOARD 6000がリリースされることを楽しみにしております。
今回のレビューでGL-BOARDが気になった方は、是非チェックしてみてください。でも、その残念な点が吹き飛ぶくらい、ほんとすごいよ、このライト!!