どうも、りあるです。
いつもYoutubeをご覧いただいて、ありがとうございます!!
今回は植物育成用LEDパネルライト「怪獣フレア301」と「怪獣フレア281」について動画をアップさせていただきました。LM301Bチップ、LM281チップを使ったLEDパネルなので、実生苗や子株、アガベや塊根植物など、太陽が大好きな植物に光を当てたい方は是非Kaiju Plantの育成パネルライトをチェックしてみてくださいね!日照時間が短い季節(とくに冬季)や日当たりが悪い屋内での管理にオススメです!
また「怪獣フレア301」はコスパ(コストパフォーマンス・費用対効果)もかなり高いので、パネルライト選びに迷っている方は、「怪獣フレア301」は絶対に損はしない製品だと思いますよ!
以下のリンク先から概要欄にジャンプできるので、是非チェックしてみてください。
動画の内容については以下にも記載しているので、併せてチェックしてみてください。
動画では話していない内容も含んでおります(^^)
2024.1.19 追加
「怪獣フレア301」にホワイトモデル「怪獣フレア301W」が新発売!Samsung製の高性能なLED「LM301B」を搭載した高スペックな育成ライトです。インテリアに合わせて白色で統一したいと思っていた方は是非!ちなみにブラックモデルの色温度が4400Kに対して、ホワイトモデルは5200K!光の色を白系にしたい方にはとくにおすすめです!単なる本体カラーの違いだけじゃないところもGOOD!
- ■はじめに
- 製品名
- 外観、デザイン、見た目の第一印象
- スペック
- 本体カラー・サイズ・ケーブルの長さ
- 消費電力
- スペクトル
- LEDの数・IR(赤外線)とUV(紫外線)
- PSEマーク・防水レベル
- 重量
- LEDチップ
- 調光機能・照度/PPFD
- 色温度・演色評価数
- 定格寿命・保証期間
- その他の補足
- 設置方法
- 実際に点灯
- PPFD/照度の実測
- 熱問題
- 音問題
- その他
- さいごに
■はじめに
今回は、巷で人気の植物育成用のLEDパネルライト「怪獣フレア301」を購入してみたのでレビューしてみたいと思います。気になっていた方も多いんじゃないかと思います。
パネルライトといえば海外だとMars Hydro(マーズハイドロ)やSpider farmer(スパイダーファーマー)が有名ですよね。
あとは国内で入手できるものだと、Helios Green LED PRO(ヘリオスグリーンLEDプロ)や、僕も使っているGREENSINDOOR(グリーンシンドア、グリーンズインドアとも言われている)のパネルライトが値段も安くて使っている方も多いですよね。広域照射できる点がやはりパネルライトの強みですね。
今回ご紹介するパネルライトは、日本の会社が販売されているライトで、海外製品だと品質が心配だったり、PSEマークも無かったり、あとはなにか不具合やトラブルがあったときに対応してくれないんじゃないかとか、色々心配な点が多かったりするんですが、このパネルライトはそういった不安を怪獣が吹き飛ばしてくれる製品なんですよね。
弟分の怪獣フレア281も同時に販売されたので、その製品も含めて一緒にレビューしてきますので、パネルライトが気になっていた方は是非チェックしてみてください。
それでは早速、このパネルライトがどういった製品なのか見ていくのと、僕なりのおすすめポイントもお伝えしたいと思います!
製品名
まずは製品名ですが「怪獣フレア301」といいます。
株式会社パクマケ(Pakumake)という国内の会社の製品になります。「怪獣のようなユニークで魅力的な植物達を生み出す工場」をスローガンにされているようで、怪獣だけに、世界中(せ怪獣)の方に愛用される育成アイテムを製造、販売されています。
怪獣(恐竜?)のロゴがすごく特徴的ですよね。
最近だと「園芸マット」や「園芸用のピンセット」あとは「プラ鉢」も販売されていて、今後も様々な製品を開発されていくようです。それにスポット型の育成ライトも開発中とのことで、育成ライト選びもこれから色々悩みそうですよね。
外観、デザイン、見た目の第一印象
次に見た目ですが、怪獣のロゴがある上面部分は黒色で、触った感じもサラサラして触り心地もいいですね。
中央にはシルバーのLEDドライバがありますね。
PSEマークもあります。
あとはこちらにノブがあります。実は「怪獣フレア301」の方だけ、無段階の調光機能がついているので、設置場所によって明るさを微調整できるんですよね。あとで実際に明るさを見てみたいと思います。
LEDドライバの側面には青色のゴムのようなものがあるんですが、こちらはドライバーの電圧調整用の調整穴となっています。基本的に僕たちが購入してから触ることはない場所だと思います。
四隅(よすみ)には吊り下げるワイヤーを取り付ける穴が空いていますね。
ワイヤーはこちらのシルバーのワイヤーが購入時に同梱(付属)しております。
もし高さを微調整できるようにしたい方は、別途ロープも販売されているのでチェックしてみてください。
ひっくり返して、LED側も見てみたいと思います。こちらもロゴが大きく印字されていて、LEDもたくさん並んでいますね。こちらも後で点灯してどんな感じか見てみたいと思います。
スペック
次にスペックを見ていきたいと思います。
分かりやすいように、今回同時に販売された弟分の「怪獣フレア281」と他社のHelios Green LED PRO(ヘリオスグリーンLEDプロ)と並べて、ポイントを絞って順番に見ていきたいと思います。表の一番左がヘリオスで中央が怪獣フレア301、一番右が弟の281になります。中央の301を中心に見ていきたいと思います。
本体カラー・サイズ・ケーブルの長さ
まずは本体カラーですが、怪獣フレア301はブラックで、281の方はシルバーになります。本体サイズは怪獣フレア301と281は同じサイズで、35cmx35cmの正方形ですね。
厚みですが黒いパネル部分は3mmになります。
シルバーのLEDドライバー部分の高さも含めると5cmになります。
ちなみにLEDドライバー部分は縦5.5cm、横15cmになっております。ヘリオスプロは35.5x22cmの長方形タイプで、面積では怪獣フレアの方が大きいですね。
もしメタルラックに設置する場合は、このパネルを2つ並べてオシャレに設置できるメタルラックは以下を参考にしてみてくださいね。
電源ケーブルは2.2mのロングケーブルになっているので、棚の上段に置いても床まで届く親切設計になっています。こういった製品は必ず延長コードを購入しないと届かないものが多いので、この辺りは助かりますよね。
消費電力
商品電力は怪獣フレア301も281も最大で120ワットになっております。301の方は調光機能があるので、明るさによって消費電力は少し低くなりますかね。
参考までに120ワットの場合、電気代は1時間あたり約4円で、仮に1日8時間の点灯で1日約30円、1ヶ月30日利用した場合は、約893円になります。こういったパネルライトはワット数がもっと高いものが多いので、個人的には120ワットは植物育成と電気代を両立した最適なスペックだと思います。
もし電気代が気になる方は、僕の過去の動画でもご紹介している、こちらの2種類のプログラムタイマーがあるのでチェックしてみてください。
ちなみにこの301と281はどちらも物理スイッチで電源が入るので、タイマーで管理した場合に、毎回手動でスイッチをオンオフしなくても良いのも嬉しいです。
スペクトル
波長は太陽光の波長を再現したフルスペクトルとなっております。参考までにこちらが波長のグラフになります。ヘリオスプロと比較すると赤色が高くなっている感じですね。
LEDの数・IR(赤外線)とUV(紫外線)
301と281はLEDが全部で288個付いています。あと、この怪獣フレア301と281にはどちらも赤外線(IR)と紫外線(UV)のLEDが搭載されています。
本体の照射部分にも、UVとIRと文字が記載されていて、どこに赤外線と紫外線があるか分かるようになっています。
搭載しているUVは395nm(ナノメートル)(ナノメートルとは波長の単位のこと)のチップで、一般的にUVはUV-A、UV-B、UV-Cに分類されるんですが、この怪獣フレアに搭載されているのは、UV-Aになります
UVはヘリオスグリーンプロには非搭載なんですが、実はHelios Green LED DOPEという、価格が10万くらいするバー型のライトには搭載されています。
その赤外線と紫外線が、怪獣フレアには搭載されているので、私が言うまでもなくオススメのパネルライトだと思います。参考までに赤外線の植物への効果としては、害虫や病気に対する耐性が向上すると言われていて、紫外線は、植物の形態や発育の変化を引き起こす効果があると言われています。
PSEマーク・防水レベル
あとはPSEマークもあるので安心ですね。防水レベルはIP54(ごーよん)なので、シャワーの水が掛かったりホコリっぽいところで利用しても大丈夫、という感じなので、葉水で濡れてもとくに問題ないレベルだと思います。ただし屋外では利用しないようにしてください。
重量
重量は、怪獣フレア301が2.1kgで、281が1.4kgになります。どちらも熱を冷やすファンがついていないので、軽量化されていますね。ただ、それでも301は500mlのペットボトル約4本分くらいになるので、実際に持ち上げるとちょっと重たいですね。
301とヘリオスプロはほぼ同じ重さなんですが、2つとも無段階の調光機能がついているので、その分重たくなっている感じですかね。
LEDチップ
怪獣フレア301に搭載されているLEDチップはサムスン製の高性能なLED「LM301B」が搭載されています。植物育成ライトの世界的に有名な企業、マーズハイドロ社やスパイダーファーマー社の製品にも採用されている、園芸に特化したLEDチップになります。
僕が知っている限り、国内企業でLM301Bを採用して販売しているのは、日本初なんじゃないかと思います。
LM301Bの他にも、LM301Bに改良を加えた後継のLM301HやLM301H EVOも有名で、「LM301」と聞いてそれだけで購入を決める人も多いです。海外だとBridgelux社のLEDチップも有名ですね。
怪獣フレア281に搭載されているLM281Bチップも園芸用のLEDチップですが、低予算で栽培したい人向けにLM301Bより少し性能が低いLEDチップになります。
調光機能・照度/PPFD
先程ご覧いただいたように、301の方だけ調光機能があります。281の方は物理スイッチによる電源オンオフだけが可能になっております。
照度については、公表値がないので、あとで計測してみようと思います。ちなみに私はいつも不満なんですが、ヘリオスグリーンに限らず、JPP社の製品すべてに共通して、どの高さから計測したかよくわからないのに照度やPPFDだけが公表されています。何度もお伝えしていますが、照度やPPFDは高さによって数値は変わってくるので、数値だけをスペック表に記載するのは顧客目線ではないです。
PPFDは高さ20cmから照射したときの中心部が1333なので、かなり明るいですね。ちなみPPFDについてはメーカーからPPFDマップが公開されています。怪獣フレア301を高さ20cm、30、40、60、90cmから照射したときのPPFDマップがこちらになります。
120cmの範囲まで光が届いているので、この辺りはさすがパネルライトの強みですよね。あとで実際に僕の方で計測してみたものもご紹介しますね。
参考までに、怪獣フレア281の方はこちらになっております。
色温度・演色評価数
色温度は、パネル全体として4400K(ケルビン)レベルとなっております。5000K(ケルビン)と3000K(ケルビン)のチップが混ざっているので、よくスポット型の育成ライトで6Kとか4Kの色温度で種類が分かれていますが、このパネルはそれに当てはめるなら平均で4.4K(ケルビン)といった感じですね。
数値的に見ると、4Kのようなオレンジっぽい色よりも白系の色になっているようです。後ほど、実際に点灯してどんな感じか、チェックしてみたいと思います。演色評価数は公表されていないんですが、こちらも後ほど、植物がどんな感じに見えるか見てみたいと思います。
定格寿命・保証期間
定格寿命は5万時間となっています。仮に一日8時間使った場合は、17年、24時間つけっぱなしで毎日利用した場合は約5.7年使える計算になります。保証期間は1年あるので、安心ですね。
その他の補足
その他に補足として、LEDパネル同士をケーブルで連結して増設するようなデイジーチェーンには非対応なので、もしパネルを複数欲しい場合は、その分だけ本体を購入して電源コードをコンセントに挿して利用する必要があります。タイマー管理する場合はスイッチボットなどのタイマーに電源タップを接続すると一元管理できて便利です。
以上が怪獣フレア301と281のスペック紹介になります。
設置方法
次に設置方法についてですが、吊り下げる方法と、メタルラックなどの上に乗せて利用する方法の大きく2種類あります。
吊り下げるときはワイヤーとカラビナが付属しているのでそれを使えば大丈夫です。もし高さの微調整がしたい場合は、吊り下げ用のロープが別途オプションになっているのでそれを使えば大丈夫です。
ロープを一本で吊り下げることもできますし、2本で両サイドから引っ張るように吊り下げることもできます。
もう一つの設置方法は、メタルラックの上に乗せる方法ですね。
この怪獣フレア301と281は、メタルラックの網目と照射部分の部品が干渉しないように、網目の内側に収まるように設計されています。もしお手持ちのラックの隙間に収まるかどうかチェックしたい方は、縦2.5cm、横4.3cmが入る網目になっているか確認してみてください。
実際に点灯
さて次は、実際に点灯してどんな感じになるか見ていきたいと思います。
実際にパネルをぶら下げてみるとこんな感じですね。まずは高さ40cmから調光100%で点灯したときの見え方はこんな感じになります。かなり広範囲が明るくなっていて、これならたくさんの植物に光を照射できそうですよね。
植物の見た目もこんな感じで自然な色味で綺麗に見えますね。
参考までに僕が使っているGREENSINDOORのパネルライトを同じ高さから点灯するとこんな見え方になります。比較してみるとこんな感じですね。GREENSINDOORの方がパネルのサイズが小さいので照射範囲が狭いのと、色温度もオレンジが強いですね。
次に怪獣フレア301の調光機能を試してみたいと思います。
高さ40cmから、まずは調光割合をMAXにした状態が↑こちらです。
75%の状態が↑こちらです。
50%の状態が↑こちらです。
25%の状態が↑こちらです。
一番低く状態が↑こちらです。
電源をオフにする瞬間が↑こちらです。
やはり調光機能があると育成環境に合わせて明るさを調整できて便利ですよね。
PPFD/照度の実測
さて次はPPFDと照度を計測してみたいと思います。
高さ40cmからの照度とPPFDを参考までにご覧ください。ひとマス10cmx10cmの正方形で、全体で70cmx70cmの正方形の範囲を対象にして、ひとマスの中心の照度とPPFDを計測した結果になります。やはりスポット型のライトと違って、パネル型はかなり広範囲に照射できますね!
メーカー公表値とPPFDの差はありますが、この辺りは計測器の違いによる影響と、あとは僕の計測はあくまで自宅で計測していて、精密な環境では計測していないので、あくまで参考程度にご覧ください。
ちなみにこの値は、アマテラスやツクヨミを40cmから照射したときと同じくらい明るいので、もしアマテラスやツクヨミを2つ購入するなら、このLEDパネルを一つ買った方が価格も安くてさらに照射範囲も広いので、個人的にはおすすめです。
ちなみに、調光機能で光量を75%にしたときの直下のPPFDは399、50%にしたときは246、 25%にしたときは90、 そして最小にしたときは31になっていたので、参考にしてみてください。
熱問題
あと、本体がどのくらい熱くなるか、実際に1時間くらい点灯してみたんですが、シルバーのLEDドライバー部分とパネル上面を触ってみると、結構熱くなっていました。特にシルバーの部分は触れないほど熱くなるので、ペットやお子さんがいる場合は、必ず手が届かない高さで利用するようにしてください。
また吊り下げずにメタルラックの上に設置した場合も、パネル本体の上に物を置かないように注意してください。
ちなみに熱くなるから悪いライトというわけではなく、逆にうるさくなる冷却ファンを付けずに、できるかぎりの軽量化やコスト削減をしている中で、熱を最大限に頑張って放熱している影響なので、その辺りはご理解をお願いします。
音問題
あと、点灯中の音についてですが、特にノイズなどはなくて、寝室などで使っても全く問題ないですね。家族がいる場合でも安心して利用できると思います。
以上が怪獣フレア301のレビューになります。
その他
ちなみに余談ですが、アマテラスやツクヨミを販売されている株式会社BARREL(バレル)さんもパネルライト【ROKI(ロキ) 350】の販売を控えている状態です。
スポット型の育成ライトもたくさん種類がありますが、パネルライト選びもこれから益々盛り上がっていきそうなので、ひきつづき色々ウォッチしていきたいと思います。
さいごに
はい、ということで今回は、植物育成用のLEDパネルライト「怪獣フレア301」をご紹介致しましたが、いかがだったでしょうか。
こういったパネルライトを導入することで、スポット型のライトが取り付けできないような棚の途中に設置できるようになるので、植物の置き場所が無くて困っている方や、実生苗(みしょうなえ)など子株をたくさんポットに入れて育てる場合には、育成環境を柔軟に調整できるのですごくオススメできる製品だと思います。
また、「怪獣フレア301」は調光機能がついているので、株の大きさや耐陰性など、植物の性質に合わせて光量を微調整できるのも嬉しいポイントですよね。それに室内でパネルライトを使って、家族から「ライトが明るい!」と苦情が出たりする可能性もあるので、調光機能はそういう意味でも有り難いと思います。
同じパネル型のヘリオスプロと比較しても「怪獣フレア301」の方がサイズが大きいのに5,000円も安くて、さらに10万円もするHelios Green LED DOPEに搭載されているUV(紫外線)もIR(赤外線)も内蔵されているので、総合的にかなりお得なんじゃないかと思います。このあたりの良心的な価格設定は、企業努力をすごく感じますね。
もし値段が高くて躊躇する場合は弟分の「怪獣フレア281」も選択できるのみ有り難いですよね。
個人的には、超おすすめの植物育成用のLEDパネルライトだと思います。
- 国内の企業で(僕が知る限り)初めてサムスンのLED「301B」を使ったパネルライトが販売されたこと
- 利用者目線で価格もこういったパネル型のライトにしてはかなり良心的な価格設定になっていること(コスパも良い!)
- 赤外線や紫外線も搭載されて、まるで太陽のような製品に仕上がっていること
これらの点を踏まえると、かなり完成度の高い製品なんじゃないかと思いました。育成ライト選びに迷ったら、まず購入して損はしないパネルライトだと思います。きっとヘリオスグリーンプロ以外の選択肢にもなると思うので、是非検討してみてくださいね!